岸田文雄首相は11日、新型コロナウイルスワクチン接種に関して、これまで対象外としていた12歳未満の子供への接種を早期に実施することを表明した。

対象は希望者のみで、薬事などの手続きを経て、3月以降の開始へ向けて調整する。 この日、政府が公表した国内の全人口で2回のワクチン接種を終えた割合は78・5%。12歳以下の接種が進めば、摂取率は、さらに向上することになる。

首相は感染力が従来株よりも強いとされる変異株「オミクロン株」の国内流入を防ぐ水際対策で、外国人の新規入国を原則禁止している強化措置については「2月末まで骨格を維持する」など、対策強化を打ち出した。

3回目のワクチン接種は重症化リスクの高い高齢者に加え、一般の対象者も前倒しして、若年層の感染急拡大に対応する。一般接種は3月以降を見込んでおり、追加供給される米モデルナ社製の1800万回分をあてる予定で、自衛隊が運営する大規模接種センターも、再度開設する方針だ。【大上悟】