関航太郎天元(20)への挑戦者を決める、囲碁の第48期天元戦本戦トーナメント1回戦が27日、東京都千代田区「日本棋院東京本院」で打たれ、藤沢里菜五段(23)が趙治勲名誉名人(65)に184手までで白番(後手)中押し勝ちした。

女流棋士が7大タイトル戦(棋聖・名人・本因坊・王座・天元・碁聖・十段)の本戦で勝ち星を挙げたのは、これで3回目。いずれも藤沢が3年前の第45期天元戦本戦1回戦で高橋真澄三段、昨年の第60期十段戦本戦2回戦で孫■(そん・まこと)七段に勝っている。

藤沢は3年前の名人戦では最終予選決勝まで勝ち上がり、一力遼八段(段位はいずれも当時)に勝てば女流棋士として初めて挑戦者決定リーグ入りという快挙を達成するところだった。また、一昨年には若手限定戦の第15回広島アルミ杯・若鯉戦で男性棋士との混合タイトル戦を初めて制している。

今期の天元戦本戦は33人による勝ち抜き戦。井山裕太棋聖、許家元十段、前期天元を関に奪われた一力らも名を連ねている。

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