東京都議選の期間中などに無免許運転を繰り返したとして、道路交通法違反の罪で在宅起訴された元都議の木下富美子被告(55)に対し、東京地裁は15日、懲役10月、執行猶予3年の判決を言い渡した。

木下被告は公判で起訴内容を認め、判決後に記者会見を行った。「大変なご迷惑をおかけ致しました」と謝罪し「無免許運転によって失ったものはあまりにも大きく日々後悔しかありません。まともな判断能力を失っていた自分の行動に後悔ばかりの毎日でございます」と話した。

執行猶予のついた木下被告は公選法上は被選挙権がある。政界復帰の予定を問われると「将来のことは何も考えられていないということが、正直な状況です」と述べるにとどめた。

木下被告は事故発覚から約4カ月半後の昨年11月22日に辞職。小池百合子都知事の助言などを受けていたなどとしており、昨年12月と今年1月にも数回電話で話をしたと明かし、「迷惑だけをかけて不祥事を起こした私に対して、気遣ってくださっていることに心より感謝の気持ちでいっぱいです」と話した。【沢田直人】