岸田文雄首相は17日午前の参院予算委員会で、新型コロナウイルス対策として政府与党が年金受給者を対象に一律5000円の「臨時特別給付金」の支給を検討していることについて立憲民主党の蓮舫参院議員から「コロナ、物価高で生活が苦しいのは高齢者だけではない」とし、6月支給を目指すことについて「7月は参院選。選挙目当てでは」と選挙対策の「バラマキ」を指摘された。

岸田首相は「物価を始め、さまざまな状況をしっかり見た上で検討したい」などと答弁するにとどめたが、蓮舫氏から「検討に値しない。選挙の前だけ1回5000円配るなどという愚策」などと切り返された。さらに「6年前(2016年)の参院選の前には年金受給者に一律3万円を配った。こういう政策はやめたほうがいい」と撤回を強く求められた。