茨城県の常総、守谷、坂東、つくばみらいの4市は25日、連携してウクライナ避難民を受け入れる支援について連名で発表した。

常総市の豊田城は、天守閣ライトアップを日本の城ではもっとも早い3月1日に熊本城と三重・伊賀上野城と並んで、ウクライナ色の青と黄色に染めていた。この4市は首長同士の連絡を密にとっていて、避難民の受け入れについて「1つの自治体ではできないことも4自治体がまとまれば困っている避難民をサポートできる」と意見が一致したもの。

この4市で在住しているウクライナ人は常総市に1人、つくばみらい市に1人の計2人。今すぐに入居できる住宅は坂東市の市営住宅で3世帯分、また同市では避難民のウクライナ人の就業支援を表明する民間企業1社がある。

4市では、避難民が入居後に生活していける電化製品や飲食料など必需品をそろえ、実生活を支えるボランティアなどを配置するなどの具体策を協議している。

総人口6万136人に対して外国人(43カ国)5563人が定住している常総市では「やさしい日本語」という日本語を話せない外国人に対応する日本語習得プログラムがあり「ウクライナ人にも伝えられると思っています。他3市と協力して避難民を受け入れていきたい」と同市「市民とともに考える課」は話した。

なお、豊田城では4市の避難民受け入れの周知と戦争への反対を表明する意味を込めて、25日から31日までウクライナ国旗色のライティングを午後6時から同9時まで実施する。