ディズニーランドのコロナ対策
ディズニーランドのコロナ対策

新型コロナウイルスの影響のなかった2018年度、東京ディズニーリゾート(TDR)のグループすべての売上高と、東京ディズニーランド(TDL)と東京ディズニーシー(TDS)の両パークの総入場者が過去最高を記録した。営業した365日で割ると1日平均入場者数の両パーク合計は8万9205人。1日における各パークの最多収容数は4万人超だったと思われる。

コロナ禍では緊急事態宣言発令やまん延防止等重点措置実施のタイミングで入場者数を5000人以下に規制するなど感染拡散対策を実施。年間パスポートを停止して、予約販売だけの実売チケットでの入場者規制をした。入場ゲートでは体温測定と消毒を義務づけ、パーク内でのスタッフも含めた入場者の一定距離の確保を徹底させた。

21年7月1日、コロナ禍で新社長に就任した吉田謙次氏は「今季の黒字転換を目指す」と発言。「過ごしやすい」との入場者の声を反映させ、絶頂期のような4万人規模の集客はしない。ただ、今年1月のまん延防止等重点措置の実施もあったが千葉県の指導もあって2万人以下の入場を維持できた。各種チケットを値上げするなどして、20年度541億円だった赤字額は、今年1月28日に発表した21年度予測では58億円まで抑えられるとした。年度末決算は4月末に正式発表されるがどこまで赤字額を縮小できるか注目される。