アイドルグループ「おニャン子クラブ」の元メンバーで夏の参院選東京選挙区(改選数6)に自民党公認で立候補予定のタレント生稲晃子氏(54)が30日、東京都中央区の八重洲で事務所開きを行った。

生稲氏はピンクのスーツ姿で登場し、下村博文前政調会長などからの激励を受けた。生稲氏は「涙腺がまずいことになっております」と目元を潤ませながら、あいさつを始めた。生稲氏は4月6日に出馬を表明して以来、闘病を乗り越えた自身の経験などを訴えてきた。生稲氏は「特に女性の皆さんが私のそばに駆け寄ってくださって『自分も同じ体験をした。辛い思いをした。だから頑張って下さい。応援しています』と言ってくださった。その言葉がうれしかった」と街頭演説を振り返った。

生稲氏は「5日ぐらい前、初めて1人で泣きました」と吐露し、選挙戦へのプレッシャーを口にした。「東京で必ず2議席を守らなければいけないということ。その1つが自分であるということにとても強い恐怖と不安があります」と話した。その上で「今日来てくださった皆さんは味方なので、素直な気持ちを吐き出してしまおうと思いました」。会場から「頑張れ」と声を上がると、生稲氏は「最後は倒れてもいいやという気持ちで、頑張って走り抜けていこうと思っています」と力を込めた。

東京選挙区には生稲氏のほか、立憲民主党の蓮舫氏、公明党の竹谷とし子氏、共産党の山添拓氏、自民党の朝日健太郎氏の現職4氏に日本維新の会の海老沢由紀氏、ファーストの会代表の荒木千陽氏、作家の乙武洋匡氏ら新人各氏も出馬を表明。参院選は6月22日公示、7月10日投開票の日程が有力となっている。