国民民主党の玉木雄一郎代表(53)が14日、スポーツ紙のグループインタビューに応じた。15日に国会閉会を迎えて、本格化する参院選(22日公示、7月10日投開票が有力)へ向け、改選7議席から、さらなる議席増を目指し、党勢大への意気込みを語った。

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-いよいよ本格化する参院選へ向け、玉木代表は改選の現有7議席の確保を大前提にサバイバルを掲げた

玉木氏 1回、1回(党の)存亡をかけた戦い。現有7。これを維持する。その上で1議席でも多くが目標で死にものぐるいで、しゃにむにやるしかない。高望みはしていません。

-すでに全国各地で街頭演説を行い、若年層を中心とした反応はいいという

玉木氏 ユーチューブなり、SNSの力は大きい。わが党の支持が強いのは20代、次が10代、30代。40代以上、女性は弱い。そこを訴えていかなくてはいけない。メディアによって伝える層が違う。スポーツ新聞、特に大事かなと思っている。

-今国会では衆参の本予算案、同補正予算案にも賛成に回り、与党でもなく、野党でもなく、ヤ行で間の「ゆ党」とやゆされた

玉木氏 政策本位で国民にとって必要な政策の実現のためには与党、野党超えて連携協力していく。与党にすり寄っているんじゃなくて、国民に寄り添っているのが我々の思い。

-東京選挙区(改選数6)では、小池百合子都知事が特別顧問の地域政党「都民ファーストの会」が設立したファーストの会の荒木千陽代表を推薦する

玉木氏 小池都知事は発信力が圧倒的にありますよね。そこは私なんかは、まったくかなわない。一緒に街頭演説をするなど日本大改革を訴えていきたい。当選されたら当然、一緒に会派でやっていこうと思っています。

-参院選は16年、19年と野党共闘で全国32の1人区で候補者を一本化したが今回は共闘路線が崩れた

玉木氏 まとめることが今、困難になっている。特に安全保障の問題がこれだけ国民の関心を集めている中で自衛隊が違憲だという勢力が現にあって、どうしても政策の矛盾が出てくる。一本化して1対1で戦いましょう、という姿はなかなかイメージできない。【大上悟】