囲碁の仲邑菫二段(13)が16日、東京・市ケ谷「日本棋院東京本院」で打たれた第7回扇興杯女流最強戦準々決勝で大澤奈留美五段(46)に、午後4時21分、140手までで白番(後手)中押し勝ちした。このタイトル戦は初の4強入り。進行の都合で一番乗りとなった。女流タイトル戦の勝ち抜き戦では、昨年の女流立葵杯に次いで2回目だ。

対局は中盤まで押され気味だったが、終盤ひっくり返した。「ずっと悪かったですが、最後の最後で勝ちになったと思いました」。

準決勝は7月15日、滋賀県東近江市「クレフィール湖東」で打たれる。昨年6月の女流立葵杯準決勝で福島県会津若松市を訪れて以来の地方対局になる。「楽しみでワクワクしています」と笑う。

一発勝負のトーナメントで優勝を争うこの棋戦。準決勝は、藤沢里菜扇興杯(23)対岩田紗絵加初段(25)の勝者と当たる。「ベストを尽くして、悔いのないように頑張りたいです」。