アイドルグループ「おニャン子クラブ」元メンバーでタレントの生稲晃子氏(54)が19日、自民党公認で東京選挙区(改選数6)から立候補予定の参院選(22日公示、7月10日投開票)に向け、東京・神宮球場近くの街頭に立ち、プロ野球ヤクルト-広島戦観戦前のファンと交流を図った。

イメージカラーのピンク“ユニホーム”を着て、試合開始1時間前の正午にプレーボール。白や緑を基調としたユニホーム姿のヤクルトファンと、真っ赤なユニホームをまとった広島ファンが球場へ向かう中、「野球応援、行ってらっしゃ~い」「楽しんでね~」と声をかけた。時にはグータッチ。記念写真撮影やサインにも快く応じた。

生稲氏が卒業した吉祥女子高出身の都内在住20代女性との出会いもあった。「私、後輩なんです~」と伝えられ、生稲氏の「1917」と、女性が着用するヤクルトマスコットキャラクターつば九郎の「2896」の“ユニホーム姿”で並んで記念撮影。「先輩だということは以前から知っていた。わあ~芸能人だあ~って感じですけれど、ビックリしました」と互いに笑顔だった。

都内在住50代の広島ファン男性も「私の高校時代のアイドルは、山本浩二、衣笠祥雄、おニャン子。試合前に特大ホームランが打てた気分です」。観戦前にパワー注入となった。

生稲氏も小学生時代は地元の東京・小金井市のサッカークラブで全国大会出場経験もあるほど、運動神経も良く、スポーツ好きだ。高校時には人気野球漫画「タッチ」のヒロイン浅倉南のイメージガールを選出する「ミス南ちゃんコンテスト」に出場したこともあるなど、野球にも縁はある。ヤクルトは地元東京のチーム、広島もソロデビュー曲「麦わらでダンス」が、過去に在籍していたランスやアレンなど外国人選手の応援歌に使用されるなど、両チームへのつながりもある。生稲氏は、小走りで車に乗り込んで“俊足”も少しだけ披露し、次の演説場所に向かった。

東京選挙区には自民党の朝日健太郎氏、公明党の竹谷とし子氏、立憲民主党の蓮舫氏、共産党の山添拓氏の現職に加え、日本維新の会の海老沢由紀氏、れいわ新選組の山本太郎代表、ファーストの会の荒木千陽代表、無所属の乙武洋匡氏らが出馬を予定している。【鎌田直秀】