新潟県津南町の町長選挙は19日投開票され、無所属現職の桑原悠(くわばら・はるか)氏(35)が、ともに無所属新人の前副町長小野塚均氏、元町議の藤木正喜氏を破り、再選を果たした。

桑原氏は18年町長選で初当選、全国最年少で町長に就任。再選後も、全国最年少町長となる。

人口8980人の同町の町長選は今回、前回に続いて三つどもえの戦いとなった。前回、桑原氏は、2位の候補と約200票差だったが、町の選挙管理委員会のホームページによると、今回は1100票あまりの差をつけた。投票率は前回比0・82ポイント増の78・60%だった。

桑原氏は津南町出身で東大大学院を修了。2011年3月に発生した東日本大震災の翌日、長野県北部地震が起きた際、ふるさとに近い被災地を回って地域の実態に接したのがきっかけで、政治家を志した。大学院在学中の11年10月、25歳の時に同町議選に出馬し、初当選。副議長などを歴任した。

今回の町長選は、桑原氏の1期目4年に対する有権者の評価が、争点の1つになった。