第26回参院選(7月10日投開票)が22日公示され、18日間の選挙戦がスタートした。与野党の党首、幹部らが全国各地で第一声を上げ、自民党の安倍晋三元首相は東京・有楽町駅前で東京選挙区(改選数6)に自民公認で立候補したアイドルグループ「おニャン子クラブ」の元メンバーでタレント生稲晃子氏の第一声に駆けつけた。

安倍氏は2016年に政府開催の「働き方改革実現会議」の民間メンバーの1人だった生稲氏について「乳がん再発、5回の手術を乗り越え、仕事と子育て、そして闘病を両立させながら頑張ってきた。生稲さんが説明されたトライアングル型の支援(がん患者、主治医、企業など)は机の上から生まれたものではない」などと駅前を埋めた聴衆に訴えた。

安倍氏は、その後に新宿駅西口に移動し、東京選挙区で再選を目指す朝日健太郎氏の応援に駆けつけた。大勢の聴衆を前に元ビーチバレーボール五輪の朝日氏が東京五輪・パラリンピックに尽力した6年間の実績を訴えた。安倍氏の演説終盤で1人の男性がスマホを手に「安倍、帰れ!」と絶叫を続け、スタッフらに運動員に制止される場面もあった。