第26回参院選(7月10日投開票)は24日、選挙戦3日目を迎えて与野党党首や幹部らが激戦区を中心にテコ入れに動いた。改選6議席に34人が乱立する東京選挙区は、小池百合子都知事が荒木千陽ファーストの会代表の応援にフル回転している。公務を終えた小池氏は東京・JR蒲田駅前で衆院議員時代に約6年、秘書を務めた荒木氏を「相棒」と紹介して「彼女のようなパワーを使わないのはもったいない」と訴えた。

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定数6の「いす取りゲーム」に絡みそうな有力候補陣営は、小池百合子都知事の応援参入をどうみるか?

維新新人の海老沢由紀氏(48)を推す、同党の音喜多駿政調会長(38)の言葉が象徴的だ。「都知事が積極的に表に出れば都民、自民、立民で、しがらみのある支持団体の票を削り合う。三つどもえでもつれれば、団体のしがらみがない維新は個人票を伸ばせる」。

4人の子どもの母親でもある海老沢氏は、「教育や出産の無償化を含めた社会保障の充実」を訴える。

「厳しい選挙戦だが、都知事の存在に関係なく支持を固める」としたのは、立民新人の松尾明弘氏(47)と共産現職の山添拓氏(37)。松尾氏は「自民と逆の政策をすれば日本は良くなる」、山添氏は「消費税を5%に減らす」と演説した。

無所属新人の乙武洋匡氏(46)は、障がい者や高齢者など生きづらさを抱える当事者に寄り添う姿勢で、票の掘り起こしを目指す。