日本共産党の志位和夫委員長(68)は5日、「台湾に対する中国の軍事的威嚇の強化に抗議する」と発表した。

中国がペロシ米下院議長の台湾訪問への対抗措置として2日から台湾近海で軍事演習を始め、4日に台湾周辺6カ所の海域で実弾演習を行い、日本の排他的経済水域内を含む近海に複数の弾道ミサイルが着弾したことを重くみた。

昨年4月に志位委員長は、「台湾問題の解決のためには、台湾住民の自由に表明された民意を尊重すべき。非平和的な手段は断固として排されるべきであり、中国が台湾に軍事的圧力・威嚇を強化していることに、強く反対する」と、表明してきた。

今回この立場から、地域の平和と安定に逆行する、中国の台湾に対する軍事的威嚇の強化に強く抗議し、その中止を求めた。

また、「米国がこの間、台湾問題への軍事的関与を強化しており、日本政府が米国に追従する姿勢をとっていることは、台湾問題をめぐって軍事対軍事の悪循環に陥る危険をはらんでいる。わが党は、日米両国が、台湾問題に軍事的に関与する方向に進むことにも、断固として反対する」とも述べた。

台湾問題の解決については、あくまでも平和的話し合いで行われるべきと、重ねて強調した。