政府主催の全国戦没者追悼式が77回目の終戦記念日の15日、東京・日本武道館で行われた。

岸田文雄首相は式辞で戦死者や広島、長崎の原爆投下、各都市への爆撃、激しい地上戦に見舞われた沖縄戦の犠牲者らに哀悼の意を示した。

岸田首相はロシアのウクライナ侵攻が続く中、「いまだ争いが絶えることのない世界にあって、我が国は積極的平和主義の旗の下、国際社会と力を合わせながら世界が直面するさまざまな課題の解決に全力で取り組んでまいります」とした。

正午から1分間の黙とう後に天皇陛下が「過去を顧み、深い反省の上に立って再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願い、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、全国民と共に、心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります」と、お言葉を読み上げた。

全国戦没者追悼式は新型コロナ対策のため、3年連続で規模を縮小して開催され、国歌斉唱は行わず、演奏のみとなった。