自民党は9月30日、所属国会議員と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)および関連団体との接点に関する調査の追加発表を行い、木原誠二官房副長官ら12人から追加報告があったことを文書で公表した。

9月8日に発表した調査結果では国会議員計379人のうち、何らかの接点があった議員は計179人だったが、その後の追加報告で何らかの接点があった議員は1人増え、計180人となった。また関連団体の会合であいさつしたことを認めた4人の氏名を新たに公表し、これで氏名が明らかにされた所属国会議員は4人増えて、計125人となった。

前回の発表後に教団主催の会合に出席したことなどが指摘されている山際大志郎経済再生相は、追加発表には含まれていなかった。細田博之衆院議長と尾辻秀久参院議長は自民党会派を離脱していることを理由に対象外となっているが、細田氏は教団と複数の接点があったことを認めている。

3日に召集される臨時国会を目前に控え、茂木幹事長の会見が見込まれていたが、直前になって文書による発表に変更され、混乱ぶりが伺える。追加発表後に新たな接点が判明すれば、臨時国会で野党側の追及は、より厳しさを増すことになる。