ハロウィーン本番を迎えた10月31日、東京・渋谷では警視庁機動隊なども出動する中、日本人だけではなく外国人のグループも仮装などを行い、盛り上がりを見せた。

平日にもかかわらず午後5時頃から、渋谷駅前のスクランブル交差点からセンター街中心地までの約500メートルのエリアが混雑した。警察車両の上からDJポリスが「立ち止まらないでください」と速やかな横断をマイクで呼びかけ、制服警官が黄色いロープを使って誘導した。

センター街では歩道の中央部に警官が立ち、左右の人流を分けるように導き、左側通行でスムーズな歩行を促した。狭い路地では歩きを止めて記念撮影する場面も多かったが巡回警備する警官が「そろそろやめて、移動しましょう」と声がけしていた。

人気アニメ「スパイファミリー」の超能力少女アーニャのおそろいの仮装をした20代女性2人は「街中アーニャだらけ。さすが渋谷、コロナ禍だけど流行の先端をいってますね」と笑った。日本の大学院で学ぶ中国人留学生グループは「中国でも仮装しますが渋谷のように大規模ではないのでずっと来たかった。ソウルの事故もあったので『気をつけようね』と話していました」と牧師やゾンビ、幽霊に扮(ふん)するなど、コスプレイヤーの外国人も目立っていた。【寺沢卓、鎌田直秀】