マサカリ投法で知られる、プロ野球元ロッテ投手として活躍した村田兆治さん(72)が11日午前5時57分に亡くなった。警視庁によると、東京都世田谷区の住宅火災で搬送され、この家に住む村田さんと確認された。死因は煙を吸ったことによる一酸化炭素(CO)中毒とみられる。

東京消防庁によると、11日午前3時15分ごろ、東京都世田谷区の成城で2階建ての住宅から出火し、2階部分の約40平方メートルが燃えた。住宅には村田さんが住んでいた。意識不明の状態で病院に搬送されたが、午前5時57分死亡が確認された。

村田さんは1967年(昭42)に福山電波工(現近大広島高福山)からドラフト1位で東京オリオンズ(現ロッテ)入団。マサカリ投法と呼ばれる独特のダイナミックな投球フォームから剛速球とフォークを操り、プロ通算215勝177敗、33セーブ、2363奪三振、防御率3・24と活躍した。最多勝1回などタイトル多数。右肘手術を乗り越え、85年カムバック賞も授賞。40歳まで現役を続けて名球会入りした。05年野球殿堂入り。解説者としても活躍した。