将棋の最年少5冠、藤井聡太竜王(王位・叡王・王将・棋聖=20)が広瀬章人八段(35)の挑戦を受ける、第35期竜王戦7番勝負第6局が2、3日に鹿児島県指宿市「指宿白水館」で行われる。

シリーズ対戦成績は藤井の3勝2敗。王手をかける藤井が初防衛を果たすか、かど番の広瀬がフルセットに持ち込むか。両対局者は1日、鹿児島空港に到着。空港では「武将隊」の出迎えを受けた。対局場となる「指宿白水館」の客室「離宮」では、盤や駒の検分を行った。

その後、指宿白水館で行われた前夜祭に出席した。第5局に敗れた藤井は6回目の7番勝負で初の2敗目を喫し、第6局を戦うのは初めて。藤井は「昨年は(竜王奪取の)祝賀会に呼んでいただき、対局室も見学した。予習はしっかりできているので、リラックスして対局に臨みたい」、広瀬は「砂むし風呂をどこかのタイミングで体験したい。いい将棋を見せたい」と意気込んだ。【松浦隆司】