関東各地で続発する凶悪事件で、強盗グループが連絡手段に通信アプリ「テレグラム」を使っている可能性が浮上した。千葉県大網白里市の強盗致傷事件で逮捕された陸上自衛官の男のスマートフォンにテレグラムで狛江市の強盗殺人事件の情報に関するメッセージが届いていた。どんなアプリか、ITジャーナリスト三上洋さんに聞いた。

-どんなアプリですか

三上さん ロシア人が開発したメッセンジャーアプリで、プライバシーを重視したつくりです。暗号が強固。サーバーを通さず、ユーザー間通信でメッセージを送ることができます。シークレットチャットという機能があり、メッセージの自動消去にも対応。設定した時間が経過すると、メッセージが消えます。

-秘匿性が高いため犯罪にも使われているとか

三上さん 2010年代半ばごろから犯罪に使われています。インスタグラムのハッシュタグで闇バイト、裏バイト、高額収入など検索すると、いくつもあります。詳しくはDMでと書かれ、その後テレグラムなどに誘導する。今回もそういうパターンと思われます。ツイッターでも薬物売買などで使われていましたが、ツイッターは警察が監視を強化しています。今回のような凶悪犯罪のメンバーを募集するような例はあまり聞いたことはありません。