2020年に実施して以来3年ぶりとなる節分の豆まきイベントが3日、合格祈願で知られる湯島天神(東京・文京区)で実施された。

密になって新型コロナウイルスの感染源にならないことを考慮して21、22年は開催を見送っていた。着衣の上から裃(かみしも)をまとい、特別ゲストとして俳優赤井英和、林家ペー&パー子、歌手の原田悠里、そして今年6月に引退相撲を予定している元関脇勢の春日山親方らが豆まきに参加した。

ペーは自分でデザインしたティッシュペーパーを独自にまいて「1個原価5円を自腹でそろえました。みなさんにとって今年がよい年になりますよーに。福はウチ」と豆まきをしながら趣味の撮影にも一生懸命だった。司会役の落語家古今亭菊丸から「ペー師匠、もっとまいてくださいよ」と“注意”が入り、観覧客の爆笑を誘った。

春日山親方は「6月に引退相撲を行います」と、まだ残るマゲをさわりながら照れるように笑った。3年ぶりの豆まきイベントにインターネットなどでの告知はしていなかったが、大勢の観覧客が集まったことで、観覧者を前半と後半の2部制とした。湯島天神の広報担当は「ギリギリまで開催するかは検討していました。1月中旬に3年ぶりに開催することを決めました」と話した。

湯島天神に関連する男女を「年男」「年女」として、有名無名を問わず豆まき役として、今年は96人が豆をまいた。最後は赤井が「みなさんに福が訪れるように」とあいさつして三本で締めた。【寺沢卓】

 

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