自民党の小泉進次郎国対副委員長は5日までに、自身のSNSを更新し、岸田文雄首相の秘書官を務めた荒井勝喜氏(55)が、LGBTなど性的少数者や同性婚をめぐり差別発言をしたことを批判的に論じた。

「今回の発言の報道をみて、改めて感じることは、政府が取り組む異次元の少子化対策には、多様な価値観・生き方を否定するような発想では良い意味で『異次元』の政策には絶対にならない」として、荒井氏の発言を念頭に異論をとなえた。自身が環境相の時、国会で「あなたの息子の性的指向が同性だったらどう思うか」という内容の質問を受けた際のことを振り返り、「親としては、ただただ子供には幸せに歩む人生を生きてもらいたい。その上で、仮にLGBTであったら、打ち明けやすい親でありたいと思いますし、そういった社会を実現するために政治家として全力を尽くしたいと、そういう思いです」「(中略)同性婚、私は賛成の立場です」などと答弁した内容も記した。

当時について「大臣として答弁に立つ場なので回答は基本的には役所が用意してくれます。ただこれは自分の息子だったら…という問いなので、自分で考えるよと言って、役所の答弁は作らず私の言葉で答えました」と、役所主導の答弁ではないことも明かした。

一方、「例えば国民の多数も、野党ほぼ全ても賛成していて、自民党の一部が反対している選択的夫婦別姓導入くらい踏み込む、このくらいの政策転換は必要でしょう」とも指摘。「『異次元』とは、自民党自身が過去の限界を超える政策に踏み込むことだと思います」と述べ、少子化対策や夫婦のあり方について、時代の流れに対応した「政策転換」も必要との認識を示した。