西武ホールディングスは9日、代表取締役の異動を発表した。今年4月1日付で後藤高志社長(73)が会長兼CEOとなり、西山隆一郎取締役常務執行役員(58)が昇格する。同社は現在、都市交通、沿線事業、ホテル・レジャー事業、不動産事業の改革や再編を推進している。経営体制を強化と、若返りを狙いとしている。

新たに社長となる西山氏は、1987年(昭62)4月、第一勧業銀行(現みずほフィナンシャルグループ)に入行。09年10月、西武ホールディングスに入社し、広報部長や執行役員などを歴任してきた。「コロナ禍で受けた打撃からの回復と、将来の成長へ向けた体制整備を企図した経営改革に全力を尽くしていく。社会課題の解決に真摯(しんし)に取り組む企業グループを目指す」とのコメントを出した。

また、後藤氏は、「新たな立場で、より長期的かつ大局的な視点で長期戦略や人材育成、観光振興、環境問題などに取り組む。西武グループが掲げている『観光大国日本』の実現に貢献する」と話していた。