テレビ番組で名誉を傷つけられたとして、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)が、読売テレビと出演者の紀藤正樹弁護士に計2200万円の損害賠償などを求めた訴訟の第1回口頭弁論が13日、東京地裁で開かれた。

紀藤弁護士は「対立をいたずらにあおる本件のような言い掛かり訴訟は、すぐに取り下げるべき」と訴えた。

旧統一教会側は、紀藤弁護士の番組内での発言が事実と異なり、教団の社会的評価を下げたと主張。原告側の福本修也弁護士は「信者から精神的被害を受けたと相談があった」と述べた。被告側は訴訟について「社会全体に教会の批判言論を萎縮させることが目的のスラップ訴訟だ」と強調した。

第2回口頭弁論は4月17日に行われる予定。教団側はこの裁判以外に、他の民放テレビや弁護士を相手取り、同様の訴訟を起こしている。