東京都杉並区の美容室で乾燥大麻を持っていたとして、警視庁荻窪署と四谷署の共同捜査本部は24日までに、大麻取締法違反(営利目的所持)の疑いで、東京都江戸川区の美容室経営者、尾崎義行容疑者(47)ら3人を逮捕した。警視庁は3人の認否を明らかにしていない。

3人の逮捕容疑は共謀の上、22年4月1日、東京都杉並区の美容室で、乾燥大麻約62・52グラム(37万円相当)を所持した疑い。

荻窪署によると、3人は匿名性の高い通信アプリ「テレグラム」で客とやりとりをし、美容室に誘導していたとみられる。捜査関係者によると、髪を切らずに店を出ていく客もいたという。尾崎容疑者の美容室の近くに住む女性は「人の出入りがほとんどなくて、怪しい雰囲気がありました」と話した。店の散髪料金は「デザインカット」が1800円、父母や祖父母1人と子ども1人の2人分の「親子にこにこカット」が2500円などと店頭に記されていた。

テレグラムは全国で相次いだ広域強盗事件で「ルフィ」と名乗る人物らが事件を指示する際に使用していたとされる。【沢田直人】