昨年7月の初当選から1度も国会に登院せず、国会法に基づいて「議場での陳謝」の懲罰処分が下されたNHK党のガーシー(東谷義和)参院議員(比例代表)は8日、参院本会議を欠席し、追加の懲罰処分として議員の身分を失う最も重い「除名」が検討される見通しとなった。

ガーシー氏の欠席を受け、NHK党の立花孝志党首が引責辞任し、併せて党名も「政治家女子48党」に変更すると電撃発表した。

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NHK党の立花孝志党首は8日、同党のガーシー参院議員が帰国せず、参院本会議を欠席したことを受けて党首を電撃辞任し、党名も「政治家女子48党」に変更すると発表した。立花氏はガーシー氏の帰国について「最後まで待ったが帰って来なかった。ガーシーの判断は尊重する。だが、3月初旬に帰ると明言した以上は、責任を取らなくてはいけない」などと自らの責任に言及した。党名変更する政治家女子48党は、建築デザイナーの大津綾香氏(30)が新党首に就任し、立花氏は党事務局長として実務を行うとしている。

ガーシー氏は、議員の身分を失う「除名」の可能性がある。もし除名の場合には比例代表の名簿順では、4番手で実業家のホリエモンこと堀江貴文氏の秘書を務める同党の斉藤健一郎副党首を繰り上げ当選させる方針を改めて表明した。

比例代表名簿順では、ガーシー氏の次点は、れいわ新選組の山本太郎代表と同姓同名でスカウトした山本太郎氏、同党黒川敦彦幹事長の順になるが、立花氏は両氏を離党させ、繰り上がり当選の資格を喪失させる手続きを終えたとした。ガーシー氏が除名の場合はホリエモン秘書が、政治家女子48党の参院議員として誕生することになる。