劇的な勝利に“盛り上げ侍”も驚いた-WBC侍ジャパンの準決勝メキシコ戦のPV(パブリックビューイング)が21日、東京タワー横のスタジオ「スターライズタワー」(東京都港区)で、400席全席完売の中、実施された。

会場右側最前列で大声を張り上げて応援していた選手のモノマネ集団「ちょいまねジャパン野球部」メンバーは勝利の瞬間、顔を見合わせて絶句。一拍置いてから飛び上がってガッツポーズ。それぞれ担当の選手のモノマネをしたが、目から涙があふれて止まらなかった。

特に逆転サヨナラ打を放った村上宗隆(23)を担当(小村上宗隆)した漫才56号宮崎聖也(27)は目を真っ赤に腫らして、周囲からハイタッチされて、胴上げまでされた。「うっ、えっ、えっ」と大粒の涙がこぼれて話せなくなったが、村上がヒーローインタビューでウオーターファイトで侍ナインから水をかけられて「寒い」とコメントしたことで「一気に感動の嵐がひいて涙もひきました」と笑った。

2番手で登板した山本由伸(24)を担当(山本申伸)したお笑いタレント、いでけん(38)は「いや、何て言ったらいいのか、うえーん、うれしい、ただただ、うれしいです」と泣きやまなかった。代走で起用され快足を飛ばしてホームを駆け抜けた周東佑京(27)担当(周東うきょーん)の漫才コンビ舞々、ケート(27)は「ずっと目立たなかったけど、いつかこういうチャンスは巡ってくると信じていた。周東でよかった。やったー」と目頭を押さえていた。【寺沢卓】