東京都の小池百合子知事は7日の定例会見で、神宮外苑再開発計画に関して、「どこかで間違った情報も伝わっている」と述べ、都民の理解や共感を得るような対応を、あらためて事業者側に要請した経緯について語った。

都は6日、事業者に対し、都民の共感と参画を得ながら推進するよう求めた昨年5月の要請への取り組み状況が不十分だとして、具体的で効果的な対策を早急に示し、実施するよう2度目の要請を行った。

小池氏は、要請を行った理由に関する質問に「幅広い都民の参画や既存の樹木の保全やわかりやすい情報発信などに取り組んでいただくよう、かねて要請している」とした上で「どこかで間違った情報も伝わって、それがあたかも真実のように伝わっているのはよろしくない」と主張。「イチョウ並木を切ると。樹木の伐採というと、そちらのほうにみなさんのイメージが勝手にいっていることがある」と持論を展開した。

「実際には事業者がさまざまな取り組みをされる。街づくりを進める理念、都民の理解や共感を得るために、所管局から要請をした」とも話した。

再開発計画に反対の意を表した手紙を小池氏らに送付し、先月28日に死去した音楽家の坂本龍一さんについては、自身のほうから特に言及しなかった。

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