藤井聡太竜王(王位・叡王・棋王・王将・棋聖=20)が史上最年少での名人獲得と7冠に向け、渡辺明名人(39)に先勝した、将棋の第81期名人戦7番勝負第2局が27日午前9時、静岡市の「浮月楼」で、藤井の先手で始まった。

後手の渡辺が左美濃の形で玉を囲ったのに対し、藤井が時間を使って、正午から1時間の昼食休憩に入った。藤井は「由比桜海老かき揚げ御膳」、渡辺は「牛すき煮御膳」を注文した。

サクラエビは別名「駿河湾の宝石」と呼ばれる、地元の特産品。富士川、安倍川、大井川の河口で捕れる。現在の静岡市清水区由比地区で1894年(明27)から始まり、現在漁業許可を得ているのは静岡県だけ。漁期も3~6月と、10~12月に限られている。地産地消で旬の食材をチャージした。

午後1時に再開された対局でさらに駒組みが進んでいる。

持ち時間は各9時間。28日までの2日制。27日は午後6時30分の段階で手番の側が封じ手を行い、初日を終える。両日とも正午から午後1時に昼食休憩が入る。午前10時と午後3時におやつが出される。28日は午後5時から30分の夕食休憩もある。決着は28日夜の見込み。