藤井聡太竜王(王位・叡王・棋王・王将・棋聖=20)が渡辺明名人(38)に挑戦する将棋の第81期名人戦7番勝負第2局が静岡市「浮月楼」で27、28の両日、行われ、先手の藤井が87手で渡辺を下し、開幕2連勝とした。4連覇を狙う渡辺は連敗スタートとなった。第3局は、5月13日から大阪府高槻市「高槻城公園芸術文化劇場」で行われる。

渡辺は藤井得意の角換わりを拒否し、持久戦になった。長く複雑な駆け引きが続いた序盤戦を経て、2日目午後に本格的な戦いが始まった。終盤にリードを奪われた渡辺は粘りを見せたが、投了に追い込まれた。

終局後、渡辺は「本局は中盤でちょっとポッキリと折れてしまった」と反省した。難解な中盤、終盤戦について「常に苦労の多い展開だと思っていた」と振り返り、第3局へ向け、気持ちを切り替えた。