将棋の藤井聡太竜王(王位・叡王・棋王・王将・棋聖=20)が渡辺明名人(39)に挑戦する第81期名人戦7番勝負第4局が22日、福岡県飯塚市「麻生大浦荘」で再開された。シリーズの対戦成績は藤井の2勝1敗。藤井が史上最年少名人&7冠に「王手」をかけるか。4連覇を目指す渡辺が連勝で追いつくか。シリーズの流れを左右する注目の対局が2日目が始まった。

対局室には先に藤井が入室。その後、渡辺が登場した。両対局者は記録係が読み上げる前日の手順を盤上に再現した。立会人の深浦康市九段(51)が先手の藤井の39手目を封じ手を開け、読み上げた。午前9時すぎ、2日目の戦いが始まった。

第1局、2局では渡辺が雁木、矢倉模様と作戦を練ってきたが、藤井が終盤で抜け出して連勝した。第3局は力戦となり、渡辺が逆襲の1勝を挙げた。第3局は渡辺が戦型を雁木(がんぎ)に進めた。藤井は早々と銀を繰り出し、急戦を狙う構えを見せ、激しい戦いになっている。

両者の対戦成績は藤井の18勝4敗。対局は持ち時間は各9時間の2日制。昼食休憩を挟み、夜までに決着する見込み。