東京都の小池百合子知事は28日の定例会見で、中古車販売大手「ビッグモーター」をめぐり問題が相次いでいることへの認識を問われ「いろんなところ(の問題)が出てくる。消費者や利用者に信頼を得る企業であってほしい」と苦言を呈した。

ビッグモーターの東京都内の店舗をめぐっては、都道に面する16店舗で、付近に街路樹がある14カ所のうち8カ所で「樹木が枯れるなど、通常と異なる部分が認められた」ことを、小池氏は会見の中で明かした。このうち1カ所では「作為的に伐採されたと思われるようなところもあった」と述べ、警察に被害届提出に向けた相談をしていることも公表した。

都では今後、店舗付近の街路樹がある14カ所で、除草剤の散布の有無を把握するため土壌調査を行うことにしており、小池氏は、除草剤成分が検出された場合、被害届を提出するほか、賠償などを求めていく考えも示した。

今後、都として店舗側へ直接、聞き取りなどを行うか問われると、小池氏は「土壌調査もするので、そういう事態も生じるのではないかなと思う。いずれにしても、それも調査の一環に入るのではないか」と述べ、店舗側への聞き取りを行う可能性にも触れた。