自身が敗北した2020年米大統領選の結果を覆そうとしたとして起訴されたトランプ前大統領は24日(日本時間25日)、南部ジョージア州アトランタの拘置施設に出頭した。

米CNNは、トランプ氏が大統領経験者として史上初めてとなる「マグショット」(逮捕時に撮影される顔写真)を撮影されたと報じ、その顔写真を公開した。

トランプ氏は紺色のスーツに赤ネクタイで、カメラに、にらみつけるような視線を投げかけている。「収容者番号」は「P01135809」としている。指紋も採られ、身長は「6フィート3インチ(約190センチ)」で体重が「215ポンド(約98キロ)」など、身体的なデータも公表された。

トランプ氏は自身のゴルフ場がある滞在先のニュージャージー州から、トランプジェットでアトランタ入り。拘置施設での手続きは約20分で終わったという。20万ドル(約2900万円)の保釈保証金を支払ったとみられ、手続きを終えた後、そのまま釈放されたトランプ氏は、アトランタの国際空港に直行。「トランプジェット」に乗り込み、再びニュージャージー州に向かったとみられる。

CNNでは「今日は歴史的な1日」「まさか、トランプ氏のマグショットを見る日が来るとは思わなかった」などと報じた。

トランプ氏は、大統領選の結果を覆すために必要な数の票を探し出すよう、ジョージア州の州務長官に電話で求めたとされる。この問題をめぐっては側近ら計19人が起訴され、顧問弁護士を務めたジュリアーニ元ニューヨーク市長や、メドウズ元大統領首席補佐官も出頭、起訴された。

CNNなどは、トランプ氏の出頭からアトランタを離れるまでの様子を、生中継で報じた。