関西大の宮本勝浩名誉教授(78=理論経済学)が4日、セ・リーグ首位を走る阪神タイガースが18年ぶりに「アレ」した場合、関西地域において、約872億2114万円の経済効果があるとの試算を発表した。今春開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で侍ジャパンが優勝した際の約654億3329万円を大きく上回り、猛虎の“アレ効果”は全国にも波及し、872億円からの上積みもあるとした。
「阪神タイガース 2023年『アレ』の経済効果」として試算を発表した宮本氏は「プロ野球の中でも阪神のブランド力は強烈。他球団に比べ経済に与える影響は大きくなる」と話し、消費を牽引(けんいん)する主な要因として阪神ファンの多さ、18年ぶりの「アレ」の盛り上がりを挙げた。
「『アレ』に慣れしてしまうとファンは盛り上がらない」とし、阪神ファンでもある宮本氏は「なにせ、18年ぶりですから。私は70代ですが、前回の『アレ』から、ずっと思っていたのは、生きているうちにもう1度『アレ』を見ることができるかという思い。もし『アレ』するなら、ここで盛盛り上がらなければ、いつという気持ちが強い」とファン心理を代弁した。
その他の要因として、「岡田新監督になり、新しい若手選手の活躍で新鮮味が増し、観客が約2割増」「諸物価の上昇の影響」「新型コロナの行動制限が撤廃されたこと」などを挙げ、直接的効果に、波及効果も含めると約872億円となるという。
宮本氏は05年岡田阪神優勝時の経済効果を約643億円、03年星野阪神の優勝は約1481億円と試算していた。宮本氏は「スポーツにより多くの人が元気をもらうことで、日本が元気になり今後ますます発展していくことを願っている」とコメントした。【松浦隆司】

