ラグビーW杯フランス大会で10日、日本代表が1次リーグ初戦でチリと対戦した。

遠く離れた日本でも各地でパブリックビューイング(PV)が開催され、東京・渋谷の老舗スポーツバー「渋谷フィールズ」では約50人がエールを送った。

試合開始前の君が代斉唱では歌声が響き、歌い終わって拍手で包まれた。「さぁ、行こう」「勝つぞー」との声が次々に飛び出し、選手を見つめる視線が熱く燃えていた。

蜷川克也さん(42)は同僚のニュージランド(NZ)人のクレメント・グオさん(33)と観戦。NZは初戦で開催国フランスと戦って13-27で黒星スタートだった。母国の敗戦にも笑顔で「NZとオーストラリアと日本はほぼ時差のないタイムゾーンにいるからこの3国を応援するよ」と白熱する試合展開に声を張り上げながら応援していた。

静岡・伊東市在住の篠田雅光さん(63)睦さん(38)夫妻は「みんなと応援したいから」と駆け付けた。雅光さんが高校時代にラガーマンだったことから睦さんも観戦するようになり「私は若手の長田(智希)さんに期待したい」と瞳をキラキラさせた。

成蹊大ラグビー部OB10人も声をからして必死に応援した。現在も社会人チームでフッカーを務める金子知史さん(24)は「自分と同世代の若手がどんな風になじんでいくのか、ちょっと楽しみ」。後輩の松原大貴さん(23)と千葉英介さん(23)も「初戦が大事スよね」と固く握った拳をちょこんとぶつけ合った。日本列島がラグビーで染まる長い1カ月が始まった。【寺沢卓】