藤井聡太竜王(名人・王位・叡王・棋王・王将・棋聖=21)が3連覇をかけてタイトル戦初登場の伊藤匠七段(20)の挑戦を受ける、将棋の第36期竜王戦7番勝負第1局が6日午前9時、東京・渋谷「セルリアンタワー能楽堂」で開幕した。先手後手を決める振り駒はと金が4枚出て、伊藤の先手ででスタートした。

両者は2002年(平14)生まれ。同学年対決だ。7月19日生まれの藤井はすでに21歳になっている。10月10日生まれの伊藤はまだハタチ。5日、検分の後に都内のホテルで行われた前夜祭では藤井がファン約250人の前で、「私の方が1歳上ですが」と話して笑いを誘っていた。

将棋界で数多く行われたタイトル戦で、両対局者の年齢の合計が41歳というのは史上最年少。1990年(平2)年12月~翌年1月に行われた、第57期棋聖戦の屋敷伸之棋聖(18)対森下卓六段(24=肩書、段位と年齢は当時)の計42歳を上回る。