天皇、皇后両陛下は29日、東京都府中市の東京競馬場で行われた秋の天皇賞を観戦された。陛下は皇太子時代の2007年と2014に日本ダービーを観戦され、今回が3回目だが、皇后さまは初めての競馬観戦となった。
◆皇室と馬 皇室と馬のつながりは深い。宮内庁ホームページによると、明治天皇は御料馬に数多く騎乗し乗馬を楽しまれ、競馬場にも足を運ばれた。大正天皇、昭和天皇も乗馬に親しまれた。一方、1937年(昭12)に現在の「天皇賞」が創設されて以降、天皇が観戦したのは、2005年10月の秋の天皇賞に、当時の天皇皇后両陛下(現上皇ご夫妻)が足を運ばれたのが初めて。この時が明治天皇以来の「天覧競馬」だった。
在位中、天皇賞を2度観戦された上皇さまは、幼いころから乗馬や、古式馬術の1つ「打毬(だきゅう=馬に乗って球をすくい、的に当てる競技)」に親しまれた。エリザベス英女王の戴冠式で渡英した際に、エプソム競馬場で女王とダービーを観戦されたこともある。また、天皇陛下も英国留学中にアスコット競馬場を訪問されている。
宮内庁には、乗用馬や輓(ばん)用馬の飼育、調教などを担当する「車馬課主馬(しゅめ)班」がある。ここで調教された馬は、各国大使が天皇陛下に信任状を棒呈する儀式に臨む際に送迎する「儀装馬車」を引く役目も担い、その数は約30頭とされる。

