高知県が、全国約350店舗の飲食店で同県産の食材を使った料理を提供する「高知県メニューフェア」が11月1日から2024年1月31日まで開催される。それに先立ち、メニューの試食会が30日、東京・新橋にある登録店舗の土佐清水ワールド新橋店で行われた。カツオとブリのわら焼き塩たたき、土佐鮮魚の3種盛り、海鮮小鍋が振る舞われた。

このフェアは主に関東・関西エリアの居酒屋やレストランなどで実施される。旬を迎える「戻りカツオ」をはじめ、シラス、ゴマサバ、ウツボなど高知名産の海産物を使ったメニューをそろえ、全国の消費者に良質な味わいを知ってもらう取り組みだ。

今回のフェアに参加する飲食店は、日ごろから高知県産食材を取り扱う「高知家(こうちけ)の魚応援の店」登録店舗。仕入れや鮮度、高知食材の特長を踏まえた調理法などにこだわる店舗が名を連ね、その味は折り紙つきだ。

高知県水産振興部水産業振興課の水産物外商室チーフ・馬迫卓也氏は「高知の水産物は、少量で多品種なのが特徴。県外の皆さんにも広く高知食材のおいしさを知り、身近に感じていただければ。高知の生産者と店舗をつなぐ橋渡しを続けたい」と、趣旨を語った。

フェアの開催期間中、「高知家の魚応援の店」登録店舗で対象メニューを注文すると、高知県アンテナショップまるごと高知の人気商品詰め合わせが当たる特典も用意している。この機会に南国土佐の名物を味わい、旅情に浸ってはいかがだろうか。