幻冬舎の編集者、箕輪厚介氏(38)は3日、自身のX(旧ツイッター)を更新し「おはようございます。江東区長候補の箕輪です。みなさん良い週末を」と投稿した。今年4月の東京・江東区長選で初当選した木村弥生氏が、選挙戦をめぐる公選法違反容疑で区長の辞職(11月15日付)を表明したことを受けて行われる出直し区長選(12月3日公示、同10日投開票)への出馬の意欲を示したものとみられる。

箕輪氏は2日、Xに、江東区長選の候補者公募方針を発表した日本維新の会の音喜多駿政調会長が「興味のある方はぜひ党事務局または東京維新の会までお問い合わせください」と投稿したのを引用しながら「出ましょうか?」と、投稿した。また「誰か江東区長選の選挙ポスター作ってください!」「俺が豊洲のタワマン改革をする!」「私は給料0で江東区長やります!」と続けざまに投稿したほか、「江東区を編集します!給料0円!やる気100%!」というキャッチコピー案も披露。「まず公募に出願だ!」とした音喜多氏の投稿もリポストしている。

江東区長選をめぐっては、辞職を表明した木村氏の陣営が選挙戦期間中、公選法で禁じられている投票を呼びかける有料のネット広告をユーチューブに出したとして公選法違反の疑いで刑事告発され、先月24日に東京地検特捜部が区長室や木村氏の自宅など関係先への強制捜査に踏み切った。木村氏も、任意の事情聴取を受けた。また、江東区を含む東京15区を地盤とする自民党の柿沢未途衆院議員が、有料のネット広告の掲載を木村氏側に提案するなど深く関与した疑いがあり、先月31日に法務副大臣を突如辞任。問題がさらに拡大するとの見方が強まっている。