米国ペリー提督の神奈川・久里浜上陸から今年でちょうど170年になることを記念して、東京湾フェリー「しらはま丸」が静岡県内の造船所で白い船体を真っ黒する塗装ラッピングが15日、約6割の状態まで到達した。

日本の鎖国をこじ開けたペリー提督の乗っていた黒船は、しらはま丸よりも全長で50センチ短いだけで、ほぼ大きさが同じだったこともあって、東京湾フェリーが“黒船フェリー”にしちゃう企画を考えた。黒船化したしらはま丸は24日に母港の久里浜に戻ってくる予定だ。

6日に久里浜港を出発してから、しらはま丸と対面するのは初めてとなった東京湾フェリー関係者は「迫力あるなぁ」「本当に黒くなってる」「これで久里浜港に入ってくる姿は壮観だろうな」と順調にブラック化しているしらはま丸に満足していた。

24日は海が大荒れしない限り午後2時30分ごろ入港となっている。船着き場付近は式典などが実施されるため、接岸する時間帯は関係者以外は近づけない。170年ぶりの黒船来航を見るのであれば、砂浜になっている久里浜海岸で待ち受けるのがいいかもしれない。【寺沢卓】