自民党は10日の臨時総務会で、安倍派など党派閥の政治資金パーティー裏金事件の再発防止策や派閥のあり方などを協議する「政治刷新本部」の設置を、正式に決定した。11日に初会合を開く。

岸田文雄首相が本部長、茂木敏充幹事長が本部長代行に就任したほか、森山裕総務会長、渡海紀三朗政調会長、小渕優子選対委員長ら党4役も役員を務める。 また最高顧問の1人、菅義偉前首相に近い小泉進次郎元環境相をはじめ青年局長経験者のほか、女性局長を務めた三原じゅん子参院議員、昨年の女性局フランス研修での行動が問題になった松川るい参院議員に加え、中堅、若手議員もメンバーに名を連ねた。

10日の臨時総務会に出席した岸田首相は「国民の信頼回復に向けて、努力しなければならない」と強調した。1月中に中間取りまとめを行う方針だが議論の時間は限られており、効果がある対策が導かれるのかどうかが焦点だ。