前明石市長で弁護士の泉房穂氏は7日、自身のX(旧ツイッター)を更新。

自民党派閥パーティーをめぐる裏金事件で、政治資金収支報告書に不記載があった所属国会議員に対する党側の聞き取り調査に、かつて「政治とカネ」問題が指摘された小渕優子選対委員長が関わっていることに違和感を示した。

泉氏は7日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演した際、党幹部による党所属国会議員への調査に関して、疑問を呈した。「当然、調査の主体は第三者ですよ。小渕(優子)選対委員長が、(かつて『政治とカネ』問題で)説明責任を問われている方が、何を質問するんですか。ちゃんと第三者委員会をつくって、第三者が中心で調査すべき」と主張。その後、X投稿でも「『政治刷新本部』のメンバーが、“刷新されてしかるべき側”の方々だったのと同じように、今回の自民党の調査を担当するのは、“調査をされてしかるべき側”の方々。小渕優子選対委員長って、国民の多くは“調査される側”の方だと、今も認識しているように思う・・・」とつづっていた。

今回の投稿でも「小渕優子選対委員長が裏金議員の聴取を担当するとは、ブラックユーモアにもほどがある」とバッサリ。「証拠隠滅をドリルでしましたか、ドライバーでしましたかと質問するわけでもなかろうに」と皮肉を込め、「誰かとめる人はいなかったのだろうか。これでよしとする感覚が理解できない・・・」とつづった。

小渕氏は2014年に自身の政治団体の不明朗な政治資金支出問題が表面化。当時、帳簿データなどが入った事務所パソコンのハードディスク(HD)が電気ドリルで破壊されたのが発見されたため、ネット上では「ドリル優子」と指摘された。2015年10月の第三者委員会の発表では、もともと調子が悪かったHDを新品に交換した際、処分を依頼した業者がドリルで穴を開けたと説明されている。