東京・銀座と浅草に店舗を構える百貨店「松屋」は9日、青森県弘前市など津軽圏域14市町村からなる観光地域づくり法人(DMO)「クランピオニー津軽」と共同で開発した、津軽土産の新統一ブランド「謹製 津軽たんげ」の県内販売を開始した。これを記念した式典が同日、JR弘前駅構内が行われた。「たんげ」は津軽弁で「すごい」という意味。ハチミツ入りのリンゴ酢やクマカレーなど、津軽のすごいお土産15種類が販売されている。

松屋銀座では今年1月に開催した津軽物産展で先行販売を行い、好評だった。今回は地元でも販売拠点を設けることで、津軽地域の認知度向上や国内外の観光客の誘致、観光消費額の増加を目指した。

「東京ローカルの百貨店」を掲げる同社は、地域共創に4年前から力を入れ始めた。装飾物を地方の百貨店に貸与したり、紳士服のセールを富山市や宇都宮市の百貨店でも展開した。今回はその一環としての初めての試みだ。「物販プラスアルファのノウハウを必要とする地域に貸し出して、新たなネットワークを築いていく。デザイン力を生かした地域振興で、伝統産業の支えとなれば」(松屋銀座顧客販促部・河野新平部長)。

クランピオニー津軽理事長でもある櫻田宏弘前市長(64)も「津軽の魅力を味わってもらいたい」と、PRを忘れない。今後はJRのリゾート列車の車内販売も行うとの構想まで明かした。

松屋では今後、ほかの地域とも同じような連携を考えているという。