大阪維新の会代表で、大阪府の吉村洋文知事が（48）が10日、府庁で定例会見を行った。2025年大阪・関西万博の建造中の木造リング（大屋根）をめぐり、批判的なコメントをしているとして、テレビ朝日系の情報番組「モーニングショー」のコメンテーターで、元テレビ朝日社員の玉川徹氏を「入れさせんとこか」と発言した「玉川氏出禁」について「これはいくら政治集会の場であっても、僕が言いすぎた。僕が間違っていた。（発言を）撤回して、玉川さんに謝罪します」と反省の弁を述べた。

発言を撤回し、謝罪に至った経緯として「自分なりに振り返り、よく考えた。いろいろな意見もあった。当初は政治集会の場で政治的な意見は自由というのは変わっていないが、いくら自由とは言え、出禁にしようというのは、言いすぎ。良くなかった。言うべきではないと思った」と説明した。

3月23日、大阪府茨木市で開かれた「大阪維新の会のタウンミーティング」で、吉村氏は「今批判している、名前言いませんけど、モーニングショーの『玉川徹』。今批判するのはいいけど、入れさせんとこかと。入れさしてくれと、これ見たいって言っても、モーニングショーは禁止。玉川徹は禁止って言ったろかなと」と発言。当日に撮影されたとみられる動画がSNで拡散された。

その後、吉村氏は「政治家として政治的な意見を言った」と主張した。「僕自身に実際に出禁にする権限があれば問題だ。出禁にする権限がまったくないという前提での発言だ」と強弁していた。

盟友でもある元大阪市長で弁護士の橋下徹氏（54）も「玉川氏出禁」発言について「今回の吉村さんはマズいな」と指摘していた。