元テレビ朝日社員の玉川徹氏は19日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演し、4月に会社に入社した新入社員が、直後に退社するケースが相次いでいる現象について言及した。

番組では、退社を決めた新入社員から退職代行サービスに依頼が相次いでいる実態を紹介。昨年の4月は20件だったが、今年はこれまでにすでに139件の依頼が寄せられていることを伝えた。4月1日に退職の意思を伝えたケースや、過去には、配属先に納得できず「配属ガチャ」を理由に2カ月で退社を決めたケースなどがあると伝えた。

玉川氏は「例えばこの会社がいいだろうと思って入って、配属先が違ったから辞めるということは、一般論で語ると、それはその人の選択だから自由でいいと思う。だけど、何らかの可能性をつぶしていることもあると思う」と口にした。番組MCのフリーアナウンサー羽鳥慎一に「玉川さんも『配属ガチャ』ですよね」と水を向けられると「ワイドショーだけはやりたくありませんと言ったら、いきなりワイドショー配属だった。ところが、それが一生の仕事になることがある」と、今の自身の立場を念頭に語り「結局、あの時、僕をワイドショーに配属してくれた当時の偉い人には感謝している。そういうこともあり得るということは、言っておきたい」と口にした。

すると、1989年(平元)にテレビ朝日の入社式で新入社員を代表して決意文を読む入社直後の玉川氏の白黒写真が、紹介された。「あったのか。写真」と苦笑いする玉川氏を、番組MCのフリーアナウンサー羽鳥慎一が「もう反省文を読んでいるんですか?」と、早速イジると、玉川氏は「早い!」と笑いながら反論。「代表で決意文のようなものを代表で読んだ。いちばん年上だったので」と説明した。

羽鳥が、今年4月に入社し4代目アシスタントを務める松岡朱里アナウンサーに「アナウンサー試験を通ってアナウンサーでなかったらどうする?」と問い、松岡アナが「そこで得られるものがあると信じて、頑張ってはみますね」と答えると、玉川氏は「私がよく知っている人でアナウンサーで応募したらアナウンサー採用ではなく、一般職で受けたらどうですかと言われた人もいる」と、振り返った。その上で「その人はすごく偉くなったよ。そういうこともある」と、解説していた。