元NHK解説主幹のジャーナリスト岩田明子氏は9日、フジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」(日曜午前7時30分)に出演し、石破茂首相が「高額療養費制度」の今年8月からの負担上限額引き上げの見送りを表明したことについて、自身のがん治療経験に触れながらコメントした。
今年8月からの引き上げ実施には、患者団体などから強い反対の声が出ていたが、政府はこれまで、8月の引き上げは実施するとした上で、来年8月以降については再検討し今秋までに方針を決めるとしていた。しかし、衆院の2025年度予算案が通過し参院審議が始まった途端、今年の参院選を控えた参院側の与党側からも慎重な声が噴出。今回の修正は3度目となり、政府の後手後手対応に批判の声が相次いでいる。
番組冒頭で取り上げられたこの話題について、岩田氏は「がんは2人に1人がかかるといわれる時代であって、国民すべてが抱えるリスクだと思う」と指摘。「私自身、がんの治療をしたことがありますから、人ごとだとは思えなかったんですね」と、これまでの議論への思いを打ち明けた。 その上で「こうしたお金にまず手をつけるということがどうかな、と思ったし、私は衆議院にある間にもっと早い決断があってもよかったのではないかと思いました」と述べ、政府の判断が後手に回ったことに苦言を呈した。
政府は今後、2025年度予算案を再修正する方針で、参院で再修正し、可決した上で衆院に送り再度の議決を目指すが、混乱は避けられない。

