3連覇を目指す藤井聡太名人(竜王・王位・王座・棋王・王将・棋聖、22)が永瀬拓矢九段(32)の挑戦を受ける、将棋の第83期名人戦7番勝負第1局が10日、東京都文京区にある「ホテル椿山荘東京」で再開された。9日午前9時からの2日制で始まった対局は、振り駒で先手となった永瀬が83手目に1時間55分も使って封じ、初日を終えていた。

令和のゴールデンカードは、最新の角換わり。3月2日に行われた棋王戦5番勝負第3局をなぞった。この時は増田康宏八段の挑戦を受けた藤井が先手で千日手となった。今回、後手で改めて研究した手順をあえてぶつけたと思われる。永瀬は時間を使いながら前例のない局面に持ち込み、早くも戦いが起こった。

局面は、もはや終盤。水面下での含みを持たせ、どこかに「落とし穴」もありそうな駒の配置にもなっており、1つ間違えば一気に形勢が傾きかねない。お互いに時間を使いながら、より濃密な攻防戦が展開されそうだ。

初日の消費時間は永瀬の5時間に対し、藤井は2時間46分。持ち時間は各9時間。2日目は永瀬が4時間、藤井が6時間14分で戦う。2日目も午前10時と午後3時におやつが出される。正午からは1時間の昼食休憩。午後5時からは30分の夕食休憩もある。決着は10日夜の見込み。

【動画】名人戦封じ手開封 見つめる藤井名人、永瀬九段は横目でチラリ