小泉進次郎農相は5日、フジテレビ系報道番組「イット!」(月~金曜午後3時45分)の青井実キャスターによるインタビューに対し、総裁選前倒しの是非をめぐり、党内の分断が深刻になりつつある自民党に必要なことについて「立場の違う党内の声を抱きしめてひとつにして、野党の協力もあおぎ、政策を前に進められる環境をつくること」と、独特の表現をまじえながら語った。
依然として続投に意欲を示す石破茂首相に対しては、中堅、若手、ベテランから総裁選前倒しを求める声が相次いでおり、本来首相を支える立場の政務三役からも、前倒しを求める声が公然と出ている。
進次郎氏は「本当にこのままだと国民のみなさんに見放されてしまうという危機感から、前倒しを求めている方がいるのは理解できます」とした上で「一方で、1日も政策を遅らせるようないとまはない。(今は)とにかく一致結束し、そういった中で、最終的に責任感のある判断を自民党全体として求められていると思う」と訴えた。
青井キャスターから「(総裁選の)前倒しをする、しないにかかわらず、一致結束?」との問いが飛ぶと「今、自民党の中に必要なのは、いろんな立場の方がいます。しかしそういった立場の違う党内の声を抱きしめてひとつにして、野党の協力もあおぎ、政策を前に進められる環境をつくること」と、「立場の違う党内の声を抱きしめてひとつにする」という、独特な「進次郎ワード」で、結束の必要性を主張した。
「これから前倒しが起きても、起きなくても、自民党内の色分けが進むということは、だれのためにもならない」とも述べた。
仮に総裁選前倒しが決まった際の自身の立候補については「政治の世界はいろんなことがあります。何が起きてもおかしくないと思います」としつつ「現時点で(総裁選が)あるかどうかも分からない中で、仮の質問に、今お答えすることは控えたいと思います」と多くを語らなかった。
自民党は週明けの8日、総裁選前倒しを求める議員に、午前10時から午後3時の間に、署名、押印した書面を党本部に直接持参させる。所属国会議員295人に47の都道府県連と合わせた342人のうち、過半数の172人の同意があれば、総裁選の前倒しが決まる。

