立憲民主党の安住淳幹事長は、15日深夜に放送されたTBS系「news23」に生出演。首相指名選挙での野党統一候補の有力候補と位置づけながら、「基本政策の一致」を理由に慎重な立場を崩さない国民民主党の玉木雄一郎代表に対し「こういうチャンスを生かせるかどうかは、政治家として飛躍するチャンス」だと指摘した。「(野党統一候補に応じるよう)玉木氏を追い込んでいるのではない」とも口にした。
立民、日本維新の会、国民民主は15日、3党野党党首会談を行い、首相指名選挙をめぐる対応を協議。しかし、立民と安全保障やエネルギー政策などで立ち位置が異なるとして、玉木氏はかねて主張してきた「基本政策の一致」が必要と、この日も訴えた。
一方、協議に参加している維新は、自民党側からの連立政権参加や首相指名選挙での協力要請を受け、自民との間で政策協議を16日から始めることを、吉村洋文代表(大阪府知事)と高市早苗総裁のトップ会談で決定。吉村氏は、協議がまとまれば、首相指名選挙で高市氏に投票する考えを示し、「高市首相」誕生の可能性も出てきた経緯がある。
安住氏は、維新を含めた野党3党で統一候補を出す局面はまだあるのかと問われ、「明日(16日)から、野党側の3党は幹事長と国対委員長で話をする。『ダブルトラック』でいくと思う」とした上で「維新のみなさんは、うまくまとまれば自民党といっしょにやるし、まとまらないとまた、野党といっしょになることになると思う。どうなるかは私も分からない」と口にした。
「人のやることなので、こういうことがあると明日はまた別のエネルギーも働く。玉木代表や国民民主党のみなさんもいろんな作戦を立てていると思う」とした上で、玉木氏について「民主党時代からお付き合いをしているのでやりとりはやっているが、彼にとっても大きな飛躍のチャンスと思う。こういうときにひと回り、ふた回り大きくなるチャンスだから、頑張ってみたらと励ましている」と明かした。
「こういうチャンスを生かせるかどうかは、政治家が飛躍するチャンス」とした上で「政治家には、政治論と政策論の2つがある。今、玉木さんは一生懸命、政策論をお話になっているが、政治論はもう1つ大きなくくりとしてある。自民党を補完する勢力のままでいくのか。態勢そのものを変えることの方が、僕らは改革に近いと思うので政権交代を訴えている」とした上で「今はまだ玉木さんはそういう立場ではない。政策、政策ということを言うんだけども、そこで政治論も加わるとさらに幅の広い政治家になるのではないかと思っています」と述べた。
玉木氏は、仮に自身が野党統一候補の首相となった場合でも、参院では自民党が過半数を持っていることから、「もし自身が首相に選ばれても、厳しい政権運営になると正直思った」と、15日の野党党首会談後に打ち明けている。一方、高市氏は、少数与党であっても「絶対総理になってやる」と決意表明。この2人の覚悟との差を問われた安住氏は、「自民党も同じで(だれが首相でも)多数にならない。熟議でやっていくしかない。明快な答えはだれにも出せない」とした上で、「高市さんの方は、そういう意味では今、一生懸命やっているから、1歩先に出ているような気がする」と評した。
「別に、玉木さんを追い込んでいるのではない」としつつ「野党で固まることができるなら、野田代表でも玉木さんでも(維新共同代表の)藤田(文武)さんでも、やれるならチャレンジしないかと言っている」とも口にした。

