石破茂首相は17日、総理官邸で取材に応じ、この日101歳で亡くなった第81代内閣総理大臣の村山富市(むらやま・とみいち)さんを追悼した。

「突然の訃報に接し、驚きと悲しみを禁じ得ないところであります」とした上で、社会党トップとして、自民党と組む形で誕生した自社さ連立政権で、第81代内閣総理大臣を務めた村山さんが在任中に発生した、オウム真理教による地下鉄サリン事件や阪神淡路大震災などに対応した実績に言及。当時、石破首相は当選3回で、自民党を離党しており、「違う会派、党におりましたので、(それまで社会党で)自衛隊というものを認めてこなかった方が(首相として自衛隊の)最高指揮官となることはどうなんだろうかという思いが強くございましたので、首班指名では村山富市さんには投票しておりません」と述べた。

一方で「その後、何度かやりとりもあり、本当に実直で誠実な方だということは実感をいたしました。人間的に素晴らしい方だった」と、人柄をしのんだ。

「村山総理が自衛隊を合憲とされて、自社さ政権が続いていったが、それは大きな転換だったと思う。政治が、より現実的になっていく意味では、大変大きな転換点だった」とも振り返り「みたまの安らかならんことを、心よりお祈りする次第です」と悼んだ。

村山さんが1995年8月に発出した「村山談話」への評価を問われると、「いわゆる村山談話は、先般の(自身が発出した戦後80年の)所感でも申し上げましたが、その立場を引き継いでおり、そのことに変わりはございません。村山談話を評価するような立場にはおりませんし、それを引き継いでいることは、所感でも申し述べた通りです。それに尽きますね」と述べた。

「評価なぞという、そういうせんえつなことはすべきではない。私自身引き継いでおるし、評価は歴史がするものだと考えています」とだけ答えた。

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